普通の銀行等の住宅ローンは、団信に入れなければいけないので借りることができないということは、以前の記事で述べました。
さてでは、「財形転貸融資」はどうでしょうか?
「住宅財形」として積み立ててある額の最大10倍まで、おそらく低金利で借りることができる仕組みです。
一筋の可能性を求めて、担当者を探し当てて、率直にメールで聞いてみました。
以下、その回答です。
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お世話になります。
財住金の○○です。
ご連絡いただきました件でございます。
別の金融機関にてご相談されていらっしゃるかも知れませんが、他の金融機関と同様に団体信用生命保険につきましては躁鬱病の症状をお持ちの方は、加入できない状況でございます。
これは他の金融機関(団体信用生命保険機関)と同様でございます。
それでは融資が可能かどうかとうことでございます。
弊社の場合、団信の加入ができなくても融資が受けられる場合もあるのですが、これは症状などを勘案して受けられる場合があるということを言っておりますが、躁鬱病の症状の場合は他の症状と違いまして、融資が受けられるのは非常に難しくなります。
また、症状や団体信用生命保険の加入可否とは関係なく、申込時及び“融資実行時”に在職していることが必須条件でございます。
もし、在職中であっても収入が少ない場合(例えば時短勤務の場合)などは保証会社の保証がおりない可能性が非常に高くなります。
現時点では「融資が受けられませんというご回答をすることはもちろんできませんが、もしせっかくお申込書類をお揃えいただきお申込をしていただいても融資承認が出なく、その時点で融資が受けられませんというご回答をさせていただく可能性があります。
融資の申込は「物件購入の契約」後、契約書のコピーなどを添付して頂く必要があります。つまり物件の契約をしてからなので手付金や頭金をお支払いいただいた後ということになります。
申込いただいた時点で審査が降りなければ、その時点で契約を破棄(物件の売買契約書の条項にこのような「住宅ローン条項」 を必ずうたっていただく必要がありますが)できると思いますので、頭金は全額戻ってきたりということがあり損失が少なくて済むかと思いますが、逆に審査が通り融資承認がおりてしまうと、その時点で売買契約が成立となります。その後、もし症状が進んでしまうようなことがあり融資実行時に休職などされていると、融資実行できなくなり代金支払ができなくなり、この時点での契約破棄となると頭金は戻ってきませんし大きな損失となる可能性があります。
余計なお話かも知れませんが、これまでにも躁鬱病の症状がおありの方の例で次のようなこともあり、このことが一番心配でございます。物件契約を交わし済みで融資申込をしてしまい、ゆえに「融資実行までこぎつけなければならない」ということが逆にプレッシャーとなり症状が悪化してしまい、融資実行ができないだけでなく頭金が戻ってこなく違約金の支払いが発生してしまい、加えて今後の持家取得を検討することに及び腰になってしまい、持家の夢を断念したということがありました。
これまでも同様のケースがありました関係で、ここ最近は実際には申込審査の時点で保証会社の保証が非常におりにくくなっているのが現状です。
もし保証が出たとしてもご希望の融資金額の保証がおりず、大幅に少ない金額での保証承諾となる可能性が大きいです。
以上のように、残念ながら融資を受けるのは非常に難しい状況であることは確かでございます。
ただ、○○様はまだご契約前ですので、この時点でご相談をいただいたというだけで、とても良い選択をしていただいたと思っております。
せっかくの持家取得でございますので、しっかりとした額の融資が受けられるように(融資借入金額が希望の額の借入ができるように)、または希望の持家を購入できるように(希望の価格の物件を取得できるように)なる時まで容態を安定させてから、より良い持家計画をお立ていただくことを切にお勧めいたします。
大変不躾なご回答の内容でございますことをご容赦くださいませ。
何かご相談がございましたら、またお申し付けくださいませ。
よろしくお願い申し上げます。
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非常に丁寧でわかりやすい親切なメールですが、現実は厳しいですね。
「貸しません」と言ってるに等しい。。
ところで団信抜きで借りられる東京スター銀行ですが、これはこれで、「法定相続人が連帯保証人となること」という、非常に厳しい条件がつけられています。
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