昨日はほぼ一日中、ニコ生で電王戦みてました。
戦型は、がっちり、じっくりとした相矢倉。森下先生の得意とするところだけど、急戦がみたかったねぇ。
序盤中盤と、評価値は100、200くらいCOM持ち(300までなら誤差で互角とされてる)
結局終始、評価値が森下先生にふれることはなかった(と思う)
だけど終盤まで微差で、ほんと熱い将棋でした。
森下先生、残念ながら負けたけど、立派に戦われました。
今までバカにしててすいません。十分強いです!
中盤、検討陣はやや人間持ちになったんですが、58歩成りから38金が評判悪かった。
ここで評価値に差が付きました。
「角と金の交換は別にいやじゃないよ」
というCOM独特の感覚がでたところでもあります。僕なんかだと17角と逃げちゃいますがw
しかし、これで良しになる見積もってた森下先生の大局観が間違ってたようで・・・
なんかCOM陣形、手厚くてやたら広いし、羽生さんみたいな玉の早逃げもあったりしてそうとうCOM玉、詰まない形に。
何枚渡しても詰まない。いわゆるZ。
で、意外と薄い森下玉に迫ってくる。持ち駒がいまいちだったので決まりはしないだろう・・・
と思ってて、実際評価値もCO500くらいだったんですが、じりじりと差をつけていって。。。
森下先生は、最後、詰めろをかけて手番を渡し、下駄を預けました。
そっからさすがCOM、お見事。少ない持ち駒でピッタリ詰み。結構長手数。
だけど読み切ってるから非情にもノータイム指しw
やむなく森下先生投了となりました。
悪手、疑問手らしきものは、58歩成からの38金、そして端攻めからの99香成の2か所しかなかったように思えます。
(森下先生は自分で、85桂と飛んだのが悪かったと言ってたけど、僕には意味がわからない)
COM相手には、1手でも疑問手指したら勝てないんでしょうか・・・
ツツカナは、とても人間らしい指し回しをするソフトでした。ほんと強かった。
歩いっぱい持って、逆に森下先生が盤面逆にして指してるようなイメージも。
切れ味鋭いというより、じりじりリードを広げていく・・・
対局後、森下先生は悔しくて仕方ないだろうが、気丈に話してました。
記者会見もちょっと見たけど、負けた側の棋士に練習量聞くのはちょっと酷かな?と思いました。
会見では、良くなっても勝ちきるまでが大変と言ってたので、実際練習将棋では負け越してたのかもしれません。
でも、(ちょっと弱い)森下先生にだからツツカナは勝てたのであって、これが第3局の豊島さんだったら勝てなかったとも思えます。
タイトルホルダーにこのスペック、レギュレーションで挑戦するにはまだ無理がある感じ。
たぶん羽生さんが5番勝負やったら、4勝1敗くらいだと思う。1回はミスって負けるかなと。
さて、来週ラスボスは常時照かりまくってる屋敷先生です。
この人は解説聞いててもよく手が見えてるし、ぜひ勝ってもらいたいところ。
負け越しは決定しましたが、美しい棋譜が見れました。